「シェルブールの雨傘」の壁紙

イギリスで家を買う!
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初めてこの映画を見たのはちょっと前、比較的最近だよ。

 

姉がこの映画が大好きで子供の頃からこの映画のことを話していたのでいつか見たいと思っていたのに見る機会がなかった。

 

少女の頃姉は超〜ロマンチストだったので、きっと清く美しいラブロマンスなんだろうなと思ってたのにそうでないストーリーだった。

 

「シェルブールの雨傘」

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画像引用元:BFI https://www.youtube.com/watch?v=U5KAmPDg8qA

シェルブールの雨傘の映画の中で繰り返し演奏されるそのテーマ音楽は、あまりにも哀しく切ないわ。

 

でも全てのセリフが音楽に乗せて語られるミュージカルで音楽は鳴りっぱなしだし、昔からどっかで聞いたテーマ曲はいくら美しくても新鮮味はない。

 

ていうか、音楽より新鮮だったのは、映画のインテリアっていうか部屋の壁紙だった。

 

いやだからー。輝くような美貌のカトリーヌ・ドヌーブじゃなくって、壁紙だってば!

 

確かに「シェルブールの雨傘」のドヌーブは美人女優の誉れ高いだけの説得力はバシバシあったけどそれよりカトリーヌ・ドヌーブって今、80才くらい?で、その最近のお姿を別の映画(「真実」)でも拝見したところだったので、そっちとの差がもっと印象的だった(苦笑)。

可憐さとか無縁な威張りン坊お婆さんの役がなんか似合ってたのよね。

 

で、私にとってこの映画で一番目に焼き付けられた映像は、ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーブ)が暮らす部屋や、ジュヌヴィエーヴが働く傘店の壁紙の色だった。

 

フランスらしい鮮やかな色ををまとうドヌーブがその前に立ったときの壁紙の色柄が一体となって、暗く色がないシェルブールの背景だから一層映えてたわ。

 

「シェルブールの雨傘」

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あらすじ

母親が経営する傘店で働く17歳のジュヌヴィエーヴはギイと交際しながら結婚を誓う。

ギイは自動車修理工場で働き、年老いた叔母と一緒に暮らしていた。

「若すぎる」と、結婚に反対の母親にジュヌヴィエーヴは耳を傾けず「ギイを一生愛する」訴えた。

ギイに召集令状が届いて戦争に行く間、ギイの叔母の面倒をギイや叔母を昔からよく知るマドレーヌが見ていた。

ジュヌヴィエーヴはギイが戦争に行って数ヶ月たってギイの子供を宿していることを知る。

そしてそれまで「全く興味ないわ」と言っていた年上のお金持ち、母のお気に入りのカサールの求婚を受ける。

お腹にギイの子がいるを知ってそれでも結婚したいと言う、カサールの彼女に対する愛が間違いなく本物だったと感じた彼女は、カサールと結婚し、カサール、母とともにシェルブールを去る。

 

 

 

貧しさと言う現実

画像引用元:BFI https://www.youtube.com/watch?v=U5KAmPDg8qA

「シェルブール」と言う甘い響きもあり、舞台にも勝手に甘美な想像を膨らましていた。

 

確かに冒頭で上から撮った、通りを踊るように行き来する色とりどりの傘のショットからワクワクさせられはする。

 

けれど、シェルブールの街じたいはと言うと、冒頭の傘のシーンや、「シェルブールの雨傘」と言うタイトルからしても、雨が多い陰気な気候の街が舞台であることがわかるわ。

 

画像引用元:BFI https://www.youtube.com/watch?v=U5KAmPDg8qA

 

シェルブールはフランスの北のほうにある港町。寒くて暗くて、貧しい港町の雰囲気が、あ、どっかでみたことある、、、と思ったら、去年私たちが家を買ったイギリスの港町とソックリ。

何が似ているかというと、カトリーヌ・ドヌーブ演じるジュヌヴィエーヴと恋人ギイがデートした港とか、ギイの職場のうらぶれたガレージ、ああいう感じ?

 

 

私たちが家を買った町

私たちが家を買ったイギリスの北の港町

私たちが家を買った町はシェルブールとは海を隔てた、イギリスの北方にある。

シェルブールよりだいぶ規模が小さいけれど古い魚市場や鉄道の駅がある、雨が多くて寒くてもの寂しい港町。

 

通りに取り残された古いパブ、小さな花屋や八百屋、眼鏡屋、ベーカリー、チャリティーショップそれにシャッターがしまったままの店なんかが海風に晒されている。

その歴史は何百年ととても古い。なのに港のあたりにあまり古い家が残ってないわけは、貧しい漁師たちがどん底の暮らしをしていた集落はスラムのようで取り壊すしかなかったからだそうよ。

私たちが家を買う前、ツレはこの街を本当に大嫌いだと言っていた。

当初私はなぜそんなにこの街を嫌うのかなど全く不可解だった。

けれど、それは彼が自分の出身地である、炭坑街の落ちぶれた街を思い出させたからに違いないわ。

年配の女や男、ティーンエージャーの男女が、ダミ声で道端で大声で話し、タバコをその辺に投げ捨ててる、そういう人たちの様子から、住人の生活環境が理解できるようになった。

なぜそこに家を買ったかはこの記事に書いている

 

以前の私は貧富の差が日本以上に激しい、ヨーロッパの階級構造がちゃん分かっていなかった。

 

でも今じゃあ街の様子をひと目見ただけで、イギリスはもちろん、きっとフランスでだって、その町に暮らしている人々の経済の状況が判断できてちゃうわ。

 

いつ自分がそのようなことを理解するようになったのかよくわかんない。

 

行ったことがあるわけではないけれど、少なくとも映画に描かれたシーンを見るとシェルブールも、街だけでなく、登場人物たちにも貧しさを感じざるを得ないわ。

 

ギイが住む家のアパートの階段や廊下だって、緑色の塗料が剥がれ放題で、ジュヌヴィエーヴの母親も、質屋に宝石を売って何とか差し押さえを免れる。

 

 

画像引用元:BFI https://www.youtube.com/watch?v=U5KAmPDg8qA

 

「ガソリン臭いでしょうね」

 

これはギイが戦争に行く前、自分のガソリンスタンドを持って独立したいと夢を語るギイにジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーブ)が言い放った言葉。

 

彼女は、もともと上昇志向の女性だったのでしょう。

お金のない生活にうんざりしていて、母親が生活の貧しさに愚痴を言う生活もこりごりだったのかもね。

 

結局ジュヌヴィエーヴがギイを待ちきれずに、お金持ちと結婚するのも、その方が自分と母親にとって幸せだと計算があったのかも。

 

「シェルブールの雨傘」

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フランスの色

画像引用元:Umbrellas of Cherbourg – Trailer

https://www.youtube.com/watch?v=imCOi7pqKh0&t=1s

 

私にとって壁紙を筆頭にこの映画の「色」が鮮烈だったことは書いたが、それはまさに「フランスの色」だったの。

濃く明るいブルーの上に描かれた大きいピンクのバラの花だとか(冒頭写真)、オレンジの上に濃いピンクで葉っぱか果物のような柄が描かれていたあの色ね。

 

私は広告関係の仕事をしてきたので、デザインや印刷のカラーを確認するときに色チップの綴りを使って電話の向こうの印刷担当者と色の調整をしていたのね。

 

色チップは印刷の色を統一し、色ブレを防ぐためあらかじめ色の基準を確認するための色サンプルを閉じたもので、国別の色チップの綴りはなぜか「日本の色」や「フランスの色」だけだった。

 

落ち着いたくすんだ日本の色に対して、フランスの色はあくまでも明るくて太陽の香りがする、それでいて上品で決して派手にはならない、そんな色彩だったのを覚えてる。

 

 

 

画像引用元:BFI https://www.youtube.com/watch?v=U5KAmPDg8qA

 

ギイの部屋だって、明るいブルーや緑のストライプで、こんなにビビッドな壁紙の色や柄はイギリスでは見たことない。もちろん日本では見たことないわ。

 

壁紙の色柄だけじゃなく、ジュヌヴィエーヴがギイとデートに行く時の、ふんわりしたコートと同色のドレスや肩に羽織った透けるケープの上品な淡いオレンジ色は彼女の恋する気持ちそのものみたい。

 

あんな色もフランスらしい艶やかさでいてシックな色だし、コートからドレスとケープまで同じ色で全く別素材で重ねてるのがまたエレガント。

 

画像引用元:BFI https://www.youtube.com/watch?v=U5KAmPDg8qA

画像引用元 http://www.cinemaniak.net/demy-teinte/

最初はただ親切にギイのおばさんの面倒を見ていた同じアパートの、髪を地味なスカーフでヒッツめた少女マドレーヌが、後半でギイに恋をするようになってから見違えるように艶やかになる。

 

マドレーヌがギイと落ち合うカフェで着ている、濃いピンクの大きな水玉がある濃いオレンジ色のワンピースは、長いストレートな髪を大きめの同色のオレンジ色のヘアバンドに小粋にまとめていて観客はマドレーヌの変化にはっとする

 

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愛ってなんだろう

画像引用元:BFI https://www.youtube.com/watch?v=U5KAmPDg8qA

 

ジュヌヴィエーヴは、ギイが戦争に行く前「あなたを一生愛し続ける」とか、「あなたがいなくなったら死んでしまう」とか、言っていた。

 

なのに全部をわずか数カ月後になかったことにしてしまう。

 

ジュヌヴィエーヴが嘘を言っていたとは思えない。

 

彼女は本当にそう感じていたに違いないのよ。

 

この映画の1番心を打つのは、このときの彼女の表情だから。

 

カトリーヌ・ドヌーブは、声の吹き替えをしていた。

つまり彼女は演技は表情だけなので、声は別人が歌を歌っていたのね。

 

だとしても彼女の演技は心を打つわ。

 

でもジュヌヴィエーヴは簡単に心変わりしてしまった。

 

ギイの顔をが写真でしか思い出せない。

 

「ギイがいなくなったことが、どうしてこんなに重荷なんだろう」と言っている。

 

ギイのほうは彼女と彼女の子供に会うことや結婚することを期待しているだろうと思う、

その気持ちが重荷なのだろうか。

 

ギイの子供を宿してしまった、ギイを待っていると告げた、ただその関係が決断の足枷になっていても、彼女の気持ちはお金持ちとの結婚に向かっていたのね。

 

当初は恋に恋をしているいたのか、ギイの優しさに夢中になってギイの貧しさが見えなかったけれど、ギイがいなくなった途端に生活の現実と向き合って、他の男の子供を産むとわかっていてもプロポーズを取り下げなかった、お金持ちのカサールの誠意を受け入れていったのかな。

もう、ギイを愛した理由すら思い出せなくなっていたのね。

お金持ちのカサールとの結婚前に、青い普段着にウェディングドレス用の純白のベールを纏いマネキンたちの間に佇むドヌーブの表情は、マネキンよりもっと冷たいわ。

 

ギイと一緒だった頃、熱く夢見るような少女だったジュヌヴィエーヴ。でもウェディングベールの下のドヌーブは、人形のような美しさに、氷のような残酷さも漂わせているわ。

 

「シェルブールの雨傘」

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まとめ

 

この世界的に有名な映画は、ジュヌヴィエーヴとギイの情熱と危うさを象徴するようなメランコリックな主題曲や、小粋でフレンチシックな服や壁紙の色彩が、シニカルとも言えるストーリーを甘く彩って、映画を成功に導いたのでしょう。

夢見るような色彩をまとうジュヌヴィエーヴが貧しさという現実にあっさり愛を捨てたので、愛とは何と移ろいやすいものだろうと、大きなショックを受けたわ。

でも切々と訴えかけるような悲哀に満ちた音楽と、戦争から帰還したギイとの再会の結末が、どの世代にも訴えかけるリアリティとほろ苦い衝撃を与えたのではないかしら。

 

1963年製作

監督・脚本ジャック・ドミ

音楽 ミシェル・ルグラン

製作 マグ・ボダール

出演 (俳優/歌)

カトリーヌ・ドヌーヴ/ダニエル・リカーリ、ニーノ・カステルヌオーヴォ/ジョゼ・バルテル、アンヌ・ヴェルノン/クリスチアーヌ・ルグラン、マルク・ミシェル/ジョルジュ・ブランヌ、エレン・ファルナー/クローディヌ・ムニエル、ミレーユ・ペレー/クレール・レクレール

 

 

 


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冒頭画像引用元

Umbrellas of Cherbourg – Trailer

https://www.youtube.com/watch?v=imCOi7pqKh0&t=1s

 

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