【体験談】イギリスで物件を購入するときチェックすべき3つのサイト 

イギリスで家を買う!
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この記事ではイギリスで私が家を買う際、内見前後に必ずチェックした3つのサイトを紹介する。

私は日本で不動産を買って貸し付けると言う投資もやっているので、物件は印象だけでなく、きちんと下記のようなサイトを使って事前調査をした。

イギリスで家を選ぶサイトに駅からの距離は検索になく、新築は「除外したい項目」の筆頭になっているなど日本と全く違うのでその理由も解説する。

 

 

*1年ほど前に書いた記事を大きく追記したり書き変えたものです。

*日本と比較して傾向としての違いであり、不動産の資産価値を決める要素はとても複雑なので私の体験に基づく一般論です。

 

 

イギリス不動産の事前調査で役に立つ3つのサイト

 

日本では、不動産ポータルサイトで通常、地域名や駅名を入力する。イギリスでは、下記の3つのサイト全部、通りの名か郵便番号を入力する。

なぜ通りや郵便番号かというと、イギリスは町名より細分化されたエリアによって、住んでる人の階層や治安が異なり、それが住居用不動産の選択(や資産価値)に大きく影響する要素だから。

 

●どこが高くどこが安いかわかるZoopla”Area Guide”

 

Zoopla

(このサイトの下の方に、)色付きの地図で大体どのエリアの物件価格が高いか低いか、目安になる。暖色になるほど高く、寒色になるほど価格が低い。

 

●同物件の過去の価格がわかるRight Move” UK sold prices of properties”

 

RightMove

物件を買って損しないかの目安にする

その物件がいつ、いくらで売買されたかがわかるサイト。

自分が買おうとしている価格が高いか安いか、近隣の家との比較はどうか、は価格交渉時や検討の重要な目安になる。

価格が過去と比べぐんぐん上がっていれば、人気があるエリアである可能性が高い。

逆に昔より価格が下がっていれば、自分が購入後に売ってもより安い価格でしか売れないかもしれない。

 

改装記録を確かめる

イギリスは昔から同じ家がなんどもなんども売られている。

例えば上のケースでは、2015年、2018年、2020の売買金額が載っている。

その下に2018年の広告写真や間取り図があるのでもしあなたがこれから購入する場合、2018年の間取り図や写真を見ればどこを改装したのかわかる。

 

*ウェブ広告会社が広告掲載し始めて以来の記録しか出ないので、長年売買されていなかったり、ウェブ掲載がなく売買されたなどの場合は自分が購入を検討している家が出てこないこともある。逆に言えば頻繁に売買されている物件は情報も豊富だが、しょっちゅう持ち主が引っ越す家が良いとは限らない。

 

 

 

●詳しい住居環境を知るには”Street Check”

Streetcheck

なぜ重要か?

イギリスは日本以上に貧富の差があり人種もさまざまな人が住んでいる。近隣にどんな人が住んでいるのかが、住まいの治安と資産価値に直結する。

このサイトでは各通りに住む人の人種や国籍、職業や学歴、性別や既婚か、犯罪、病院などの施設、ブロードバンドなどが事細かにわかる。イギリス人の友達も物件を選ぶ際はこのウェブサイトを使ってエリアチェックするとの事だった。

やり方

1、郵便番号を入力する。住所を入力する場合、下に選択肢が現れるのでそのうち当てはまる詳細住所をクリック。

 

2、単にその場所を見るだけでなく、自分がよく知っている別の場所の住所か郵便番号を入れ、他の場所と比較すると違いがわかりやすい。

 

上部に以下のようなタブが現れる。各タブについて以下で解説する。

 

Summary

自分が入力した住所がカバーするエリアについての概要を確認できる。

Housing

何パーセントが戸建かテラスドハウスか、家かフラット(マンション)か、賃貸か持ち家か、ローンがあるか、何人世帯かなどまでがわかる。

People

職業ランク、性別、年齢、学歴ランク、健康状態、既婚か、などそのエリアに住む人のカテゴリー

Culture

人種や生まれ、宗教の割合、パスポートの有無までが「何パーセント」と言う割合でわかる。

Employment

終身雇用かパーとか、どう言うジャンルの職業かが割合で示される。

Crime

タブのカッコ内の数字か、文の中に書かれている数字が直近の犯罪件数を表す。例えばCrime(299)と書いてあれば、そこから半マイル以内で299件の犯罪が最近1ヶ月など以内に報告されと言う意味。犯罪と言っても「自転車窃盗」など軽微なものも含まれるが、その詳細については「Veiw Latest Crime」と言うタブをクリックするとわかる。

Nearby

近隣の駅や病院など生活に必要な主な施設が地図上でわかる。

Broadband

エリアのブロードバンドのスピードなどが説明されている。

 

 

 

「駅から何分」という検索はない

イギリスでは。「駅から何分」という検索は一般的には存在すらしていない。

実のところ駅から近いかどうか、を気にする人は一定数いるが、駅からの距離は価格に基本的に反映されない。

むしろ駅に近く店も多い場所はいろんな人が集まるので、中には好ましからぬ人も集まる、静かな住環境を保てないなどの観点から敬遠され、駅に近すぎる住居物件は、価格も資産価値も低いこともあるみたいだ。

車を持っていてもある程度、店や施設から近いことを好む人も多いが、一般的にはそれ以上に治安や静けさが好まれる。

 

 

築年数は書いてない

日本では「新築」「駅近」が家選びの基準の筆頭になる。

しかしイギリスは逆だ。

イギリスの家のサイトでは一般的に築年数なんかは、そもそもスペックとして書いてない。

「日本では20年や30年で建て替える」と言ったら目をまん丸にして驚かれる。築100年くらいの家に住んでいる人が、

「この家は自分が死んでからも、100年も200年も建ってると思う」と言う。

余裕がある人なら、毎年、お金や時間をかけて自分の家のどっかに丹念に手を入れている。

住んでる間に、水回りとかを新しくし、壁を塗り替えて屋根も吹き替えてして、その付加価値で高く売り、できれば利益まで得られるかもと考えられているからだと言う。

 

 

新築はポータルサイトで「除外したい項目」の筆頭に入っている

 

家購入で一般的に見る不動産ポータルサイトで、「新築」が除外項目の筆頭に挙げられているのを、よく見る。

上は日本で”Sumo”などに当たる、”Right Move”というサイトだけど、検索の絞り込み項目として除外項目が3つほどあり、

(Don’t Show=除外項目)

①新築の家

②退職者向けの家

③所有権分割物件(日本にはない、所有権を分割する物件」)

になっている。

② も、特に③は数がかなり限られる。

“Right Move”では選択除外項目だけでなく、選択絞り込み項目にも「新築」は入っているので、新築を好ましいとする層もいる一方、築年数100年200年と古くて、水回りや内装がしっかり手入れがされている家が、新築より資産価値が高いことはあたりまえ。

EU移民を受け入れ人口増加・家不足が続いたイギリスは近年新築ラッシュだった。(それでも日本と比べれば新築は少ない)

それでもなおイギリスの古い家への信頼は厚いようね。

 

 

 

ごく普通の住宅地のわが家も18年前の2倍の価格になっていた

上のRight Moveの例は適当に住所を入力しただけなのだけれど、2015年の£200,000から2021年の£360,000と、たった6年で1.8倍になっている。
人口が減っても新築住宅を建て続け、田舎の中古住宅がタダでも売れない日本と逆に、イギリスではこれまでのところ多少の上下はあっても中古住宅の価格は「長期的には上昇してきた」と誰もが言う。
私たちが買った家も登記簿のようなLand Registoryを見ると18年前売主が買った価格の約2倍だ
日本と比べると将来価格が下がることはあまりないので、投資でなくマイホームの購入でも、売る時の利益を最大化するためせっせとDIYしたりお金をかけて改装する。
空室、空き家は日本よりも圧倒的に少ない印象だ。
ただし治安が悪すぎて人が住まなくなったエリアなど、日本とは異なる背景で、空き家問題や売り価格の低下はありえると思う。

よく調べて、できるだけ納得いく家を選ぶこと

大金を投じる家の購入では、このようなロケーションの事前調査をしておくことがオススメだよ。

なぜかと言うと、大きく言えば日本もイギリスも同じで、家の資産価値は長期的にはロケーションで決まるのだから。

ただ投資とかではなく自分の家にどんな家を選ぶかは、とても個人的なこと。

自分の家を買うなら、資産価値だけじゃなく自分が住んで快適な家を買うことが大切だと思う。

私自身、最初は古い家がいいと思っていたけど、よくよく突き詰めて考えると、快適な家であることの方が、築年数や家の価値が上がるかどうかよりも自分にとって重要と思った。

それでも不動産購入時に知識を得ることは、誰にとっても必須と思う。

私の場合、家族と意見が合わず大げんかになった時、こういうウェブサイトを見て家族と共有したことが、周りを説得したり購入を決意する上で大きな助けになった。

 

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