イギリス配偶者ビザの申請は、何しろ不明点が多い。膨大な必要書類があって、日程などもあらかじめ決めておかないといけない。
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そんな時経験の豊かな移民弁護士に頼むのは確かに心強い。しかし配偶者ビザの申請には国民健康保険の支払いも含めて何十万円と言う高額の費用がかかる。さらに弁護士費用ともなるとやはり考えてしまうのではないだろうか。
この記事では、弁護士に頼めば費用がいくらかかるのか?
どんな人が弁護士を頼むべきか?を中心に考察する。
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移民弁護士にビザの申請をお願いするかどうか?
私も法律家(移民弁護士)に頼んだが、頼んだといっても申請プロセス全部頼んだわけではなくて、書類のチェックだけを頼んだ。
なぜ書類だけにしたかと言えば、Facebookグループで、管理人が
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「基本的に自分でやる方が良い。例えばアップロードすべき書類を忘れると言ったことがないから」と書いていた。
それを読んで「自分の問題だからこそ、丁寧に何度も確認するが、他人のことだと思ったらたくさん書類があったら忘れることだってあるのではないかな?そしてそれが重要は書類だったら結果に影響することもあるかもしれない。なら自分でやる方が確実だ」と思ったからだ。
私たちが移民弁護士に書類チェックを頼んだ理由
最初は法律センターと言う、法律家として資格のある弁護士も所属するNPOで100ポンドちょっとで書類チェックをしているとのことでそこにお願いするつもりだった。
けれどもいざお願いするタイミングになったら「そのサービスは今受付停止してます」と言われてしまった。人によって言うことが違うのもやはり利益目的ではなくNPO組織なのでやむを得ないし、Facebook グループで質問すると大抵は誰かが答えてくれるので、必ずしも弁護士は必要ないだろうと思った。
ただ弁護士に頼みたかった理由は、私がイギリスに留学していた時に、移民局で渡され「帰国時返却する必要あり」と書いてあった書類を返却し忘れていたことが気になったから。
本来返却すべきものを返却しなかったのだから、それがハードルになる可能性があるのではないかと思ったのだ。
つまり、ビザが通るか不安な特殊な事情(例えば結婚離婚を繰り返している、財政要件がギリギリの額、など)がある人は、弁護士に頼むのもアリだと思う。
私の経験からは申請書類作成過程で次々出てくる細かい疑問に答えてくれる(弁護士費用によるが)弁護士はありがたかった。
ただその他の回答はほとんど、何度も紹介しているFacebookグループで質問しても同じ答えを誰かが答えていたので弁護士でなくてもよかったけれど、私のようにあまりに自分しか当てはまらないような質問にはこのグループでも回答者が少なく、弁護士も「前例がないのであくまでも自分の意見だが」と言いながらも回答してくれた。
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どうやって移民弁護士を探したか?
法律センターで電話で「オススメ弁護士はいる?」と聞いても斡旋は許されていないとNPO団体だからかそのような答えだった。
と言いながらもメールには「ここに当たってくださいと」弁護士名が書いてあったので「?」と思ったのだがそこにメールしても返信に詳しいサービス内容はなく、ただ「書類チェック500ポンド」と書いてあっただけだった
100ポンドが急に500ポンドになったのだから、詳しい内容を知りたいと、メールを送っても返信も遅く、具体的によくわからなかった。
そこで以前家購入(イギリス英語ではConveyancingと言う)の事務弁護士を検索した時
「弁護士を頼むならローソサイエティに属する法律事務所で探すのが良い」
と読んだので、今回もローソサイエティ(弁護士会のようなものか?)から選んで電話をしてみた。
選び方は”Your legal issue”(目的)と”location of legal advice”(地域)にチェックを入れるだけ。
(目的)に「immigration and changing countries」を選択し、地域)はコロナ禍で、オンラインなら事務所には行かないし必ずしも地元でなくても良いと思う。
ローソサイエティで検索して見つけた弁護士事務所の中でもGoogleのレビューが非常に高かったところに連絡をした。
メール問い合わせすると「1000ポンドで、申請までやる」と言うような返信が来た。
「書類書類のチェックだけをお願いしたい」と返したところ、300ポンドでやると返信があった。
移民弁護士はビザ申請の何をやってくれたか?
ただ1日回は無料で質問を受け付けるとのことで質問をしてその答えが返ってきて、さらに質問したが無料でメールを3回ぐらいやりとりしてそのうち申し訳なくなって、お願いすることにした。
この弁護士は20年くらい入管で仕事をしていたそうだ。
それに「書類チェック」という名目ながら、最初から「2度のオンラインミーティングで大抵の質問にも答える」と言っていたので、上に書いた「移民局で渡された書類」についても聞けた。
30分から1時間ほどのオンラインミーティングを2回行い、1回目は1時間、2回目は30分だった。
メールでの質問も10回位はしたと思う。いや15回位かな?
親切に答えてくれたけど、10回を過ぎた頃から「これ以上は金額の範囲を超えています」と言うメールをもらった。
300ポンドと言うと45,000円から50,000円位なので、だったら最初からそのようになん個の質問で何時間のオンラインミーティングが含まれているのか明確にしておいて欲しかったと思う。
しかし「金額の範囲を超えています」と質問に答えないかのようなメールをもらってからも3、4回質問したけれども特に問題なく質問に答えてくれた。
ここを使った感想としては、金額の価値はあったと思う。
移民弁護士にはどのくらい払うのか?
Facebookグループの投稿を見てまずビザ申請のための弁護士に、みんながどのくらいお金を使ったかを読んでると、それぞれどのくらいのサービスが含まれているかわからないけども平均してオールインワンパック(オンライン申請や書類のアップロードをしてくれると言う意味だと推測)で1500ポンドだと思う。
また途中の段階になって弁護士に追加料金を請求された(しかも3000ポンドも)と言う人や、提出書類のアップロードが自分でもできると言うことを言わずに、別料金として100ポンドを請求されたと不満を書いている人もいた
家の購入についてもいろいろレビューを読んでいたところ、弁護士というのは契約して引き受けた後、途中で追加料金を莫大に請求することがあるみたいだ。
なんだかこういうコメント読んでると弁護士に対する信頼性がゆるいじゃうんだけどなぁ(ため息)。
逆にサービス内容が明確にわからないが、500ポンドで問題なくビザが下りたので満足している人もいた。
でもオンライン申請だけで1200ポンドも払った。その後は何もしてくれなかったと、後悔している人もいた。
あと複数の人が弁護士がミスが多くて、自分でやり直さなければならなくて、逆に時間がかかったので弁護士等を雇わなければよかったと書いていた。
これは私が家の弁護士を頼んだ時も同じように感じた。返信が基本「受け取りました」「今調べています」だけで、その後何ヶ月もどうなったのか連絡が全然ない時がほとんどだった。
結局他の人に聞いたり、自分で検索したり役所に確認したりで、余計に時間がかかった気がする。
移民弁護士に頼めばビザは必ずおりるのか?
複数の人が、10,000ポンドとか2500ポンドとか、大変なお金を払いながらもなんと、「ビザはおりなかった」と書いている。
ただオンライン申請をやってもらっただけで、提出書類は自分で用意し3000ポンド払ったと言う人も。オンライン申請だけなら、あらかじめ情報さえ揃えれば2時間ほどでもできる作業だ。
それでビザが下りなくても、返金もされなかったと言う。
しかし弁護士事務所によっては、もしビザおりなかったら50%を返金すると言う弁護士事務所もあるらしい。
弁護士に頼んでもおりなかったけど弁護士がアピールと言って法的な抗議をしてビザがおりたと言う人もいた。でも通常はこのアピールにも数千ポンドかかり、地元の議員に働きかける必要があったりで、おりるまでプラス3ヶ月もかかったそう。
弁護士に頼んだらビザが下りず、調べたら弁護士のミスのせいだったことがわかったので、次の時自分でやってみたら何の問題もなくビザがおりたと言う人がいた。
まとめ
500〜800ポンドだと言う人もいれば2000~3000ポンドもいるので難しいが、4500とか5000ポンドの代金にはビザ代やIHS代も含まれていると言う意見もあり、結局やはり1000ポンド〜1500ポンドの価格帯が多いような気がする。
過去にビザの期間を超えてオーバーステイした人、英語能力などの入管が要求する各項目の基準が足りない可能性があるけどどうしてもビザ申請したい、などの場合は単独でのビザ取得は難しいので弁護士の力を借りるみたいだ。
あと夫妻それぞれの過去の婚姻履歴が複雑で、かつそれを証明する書類が揃わないとか、財政要件の証明が書類が十分に揃わなかったりする場合も、弁護士を雇った方が良いのではないかと思う。
そのような人で、弁護士に5000ポンド位払って結果として「非常に早くビザがおりたので満足している」と言う人がいた。
結論としては、履歴が複雑な人、証明書類が少ない人、無理めな条件だけど申請したい人も弁護士の力を借りる意味はあると思う。
でも何も心配な要素がない人、自分でやる時間があって、関係証拠書類や財政要件書類が揃っていて、サラリーや貯金が財政基準を十分に超えているのであれば弁護士を使う必要がないと思うし、自分でやったほうがいいと思う。
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