夏暑いスペインで過ごすなら、美しいサンセバスチャン
スペインに夏行ったことある人なら、日本と同じかそれ以上に「暑い!」と思ったのでは?
下のグラフはスペイン中心部にあるマドリッドの年間気候だけど、夏場は確実に最高32度超えで、バカンス時期に街が空っぽなだけでなく、直射日光の中を旅行するのはしんどい。
グラフ:気象庁 地点別データ・グラフ (世界の天候データツール(ClimatView 月統計値)
でも夏休みくらいしか長期の休みは取れないし、、、
では、スペインでも夏暑くない、街はどこ?と探して3つの街へ行ってみたよ!(コロナ前)
夏暑いスペインでおすすめの美しい街。サンセバスチャンを、紹介するね!
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スペイン最北の街、フランス国境にあるスペイン・バスク自治区の街サンセバスチャンは、夏場の最高気温23〜24度と快適な気候で、自国民(スペイン人)にも人気の避暑地よ。
バルセロナなどと違って、治安も良く安全な街と言われてるわ。
海と山で、他と閉ざされたサンセバスチャンは独自の文化が花咲く、秘密にしておきたいような特別な街なのだよ。
写真はたまたま見た、お祭りの様子。
映画の中みたいに昔の衣装を着た地元民が、近所の顔見知りらしい人たちに陽気に挨拶をしながら通りを練り歩いていたよ。
お店にもベレー帽やエスパドリーユとかフランスによくあるものが、伝統的なお土産品として売っていた。
スペイン語でもフランス語でもない、全くルーツが違う言葉が今でも話されているため、地名もいちいち2つの言葉で表される。
Donostia-San Sebastian
ドノスティアーサンセバスチャン とあるのは、ドノスティアがバスク語なんだよ。
サンセバスチャンへ留学した経緯
スペインにはイギリスから3時間ほどで、片道1万円以下で行けるのでツレのイギリス帰省の時よくスペインに行った。
でも、ツレはイギリスの寒さが嫌いで、夏でも暑い場所に行きたがる。
それでわざわざイギリスと同じような涼しい気候のサンセバスチャンには行きたがらなかったのよー。
だから、この時は一人で、語学学校に2週間申し込んでスペイン語留学をしたの。
私は観光地の語学学校に行き、午前中授業を受け、午後観光する旅行が好き。(下記参照)
参考
ホテルに泊まる旅行よりも、語学留学しながら観光する旅の方が、安くてお得で、地元の美味しいレストランにもスペイン人に連れてってもらえるなど、いいことづくめ!
その方法は下の記事に書いてるわ!
↓
まず、イギリス北部から直接サンセバスチャンへ行く直行便はなかった。
まあ、予想通り。
だって「夏休み=涼しいところへ行く」の日本と反対に、
イギリスは、「夏休み=わざわざ暑いところへ行く」人が多いから!
イギリスからどう行ったか
サンセバスチャン空港に直行するには一旦ロンドンに出なければならない。
でもサンセバスチャンに比較的近いサンタンデール空港に、スコットランドの首都エジンバラから直行便が出ていた。
私がイギリスの拠点とする英国北部からエジンバラまでは電車で約1時間。
うーんエジンバラに行けばエジンバラ観光もできるし、サンタンデールからサンセバスチャンへの小旅行も楽しめるかも?
と、エジンバラ空港から行くことにした。
まさか、サンタンデールに着いてから悪夢のような一日を過ごすとは!
エジンバラ乗り継ぎ
だけど、なぜかエジンバラのホテルがどこもかしこも満室で予約が取れそうなところがない!
おかしーなーと思っていたら、どうやら劇や音楽の祭典として有名な「エジンバラフェスティバル」が開催中だった。
唯一の空室を、エジンバラ空港と市街地からも近い、大学寮の部屋(と言っても個室で立派な受付もあり、普通のホテルみたい)に見つけて予約したわ。
事前に調べた通り、エジンバラの有名な岩山「アーサーズシート」の麓にあって、宿泊施設の裏からそのままハイキングしたよ!
ハイキングは1時間くらいでエジンバラが一望できた。
エジンバラって実は、坂道の向こうに海が見える街なのねー。
何度も来てるのに初めて気づいたわ。
しかも岩山の反対側が市街なので、山を下ったらそのままエジンバラフェスティバルで寸劇を見ながらブラブラし、夕方、宿泊先に戻った。
で翌日、明け方にタクシーで空港へ行き、無事サンタンデールに到着したの。
直行バスは1日1本だけ
まず、直行バスは1日一本ほどしかなかったの。
だから、事前にサンタンデールからサンセバスチャンへの直行バスを予約するつもりだったけれど、エジンバラからの飛行機の到着したら、もう直行バスが出た後だったわ。
ただスペイン政府観光局のサイトを調べて(画像のように)
たくさんバスがあることは確かめていたよ。
これまでスペインで何度か長距離バスの旅もしていたので、朝早めの時間にサンタンデール空港に到着し、その後バスを乗り継げば問題なかろう!と、判断した。
サンタンデールの切符売り場で
サンタンデール空港では、バスの切符売り場はなく、自動販売機しかなかった。
サンセバスチャン行きの長距離バスはすでに出ていることを確認し、長距離バスターミナルのある市街地までエアポートバスで行ったわ。
長距離バスターミナルの切符売り場では、女のスタッフ1人がいた。
「次のバスは何時ですか?」
「明日11時」
「はあ?!」
聞き間違えたのかな(*´-`)?
「今日のバスは何時ですか?」
「もう売り切れたわ」
「え〜っ!じゃあ今日の便は全くないのですか?」
「だから明日の切符を買えば?」
女の人は平然としている。
どうしよう?
サンタンデールなんて今空港からのシャトル便を下りたばかりで、自分がいるところもあまりわからない。
それに授業は明日朝からなので、間に合わないよ!
カフェで「スペインでナンバーワン」のトルティージャを食べる
愕然と一旦は待合の椅子に座り込んだものの、気を取り直して切符売り場の隣にある小さなカフェで朝ごはんにトルティージャ(スペインで典型的な軽食のジャガイモ入りオムレツ)を注文し、そこの店員さんに
「サンセバスチャンへ行くバスが、明日だって言われたの」
と聞いてみたら、スペイン語で、どうやらバス会社が、複数あるようなことを言っている。
トルティージャは出来立てで美味しく、自分の経験上「スペインでナンバーワン」というくらい。
思わずお弁当用にもう一つ注文して包んでもらう。
自動販売機で切符を買う
その後身振り手振りでさされた方へ行くと、自動販売機があるようだった。
使い方なんて全くわからない。
周りには聞く人もいないので、とりあえずイチカバチカで操作してみると、次のバスは2時間くらい後だということがわかった。
他のバスはあっても、すべて売り切れているらしかった。
しかも色々聞き回って、サンセバスチャンへ行くには、途中の町で乗り換え、乗り継いだ町でまたサンセバスチャン行きを買うらしい。
けれど、そこでもまた「明日の便だけ」とか言われたら?
って〜目の前真っ暗?!
乗り継ぎの町で
もうしょーがないので長距離バスに乗り、1時間ほどで乗り継ぎの大きなバスターミナルに到着する。
今回も、バスの切符売り場が会社ごと複数ある〜@@。
ところが全部のバス切符の窓口に行って聞いたところ、なんとこちらも、直近数時間分の便の切符は全て売り切れ!
次のサンセバスチャン行きは5時間以上先だとが分かったの!
泣きそうになりながら、藁をも掴む思いで、待合室でスマホを掴み、語学学校に電話したら、
「バス会社複数あっても一番安い会社(私が利用した会社)のは予約ですぐ売り切れるの。他の会社のはずっと高くて便も少ないのよ」
とりあえず繋がったし、どうしても困ったら連絡できることを確認して胸をなでおろしたわ( ´θ`)。
チケットを買って5時間待つ間、少しほっとしたのでツレに電話。
愚痴と泣き言をまくし立て、私以外に唯一同じ待合でバスを待っていたゲイカップルのいちゃつきぶりに関心していたら、もうバスが到着する時間に。
乗り継ぎターミナルでも、修羅場
そのバスターミナルがとても大きく、バスの発着ゲートがどこなのか、いつまでもスクリーン表示がない。
出発時刻15分前くらいから切符売り場の人に何度聞いても「まだ」とか「スクリーンを見ろ」とかいわれるばかり。
バスを逃したら一巻の終わり?なので、階下のバスの発着場所に駆けつけたわ。
ターミナルに着いたらちょうど「サンセバスチャン行き」と表示されたバスが来たので、
「コレダ」
迷わず乗ろうとして切符を運転手に差し出すと、
「このバスじゃないよ」
「エエーどゆこと?」( ;∀;)
やむなく荷物抱えて階上のバス会社の切符売り場に駆け戻った。
もうスクリーンに何が出ても信用できないし、バス会社の切符売り場に無我夢中で私の切符を見せた。
自分の切符を売った会社のスタッフは全く助けにならなかったけれど、別の会社の1人はコンピューターを確認し
「ゲート○番よ!」
と言うので、そこからまた階下のバスの発着ゲートまでダッシュ。
「ゲート○番どこですかー?」
と大声で叫びながら、各ゲートに並ぶ人混みを掻き分けた。
どうも同じ時刻に同じサンタンデール行きバスが、別のバス会社から、出ていたらしい。
紛らわしいこと!
無事バスの運転手に切符を私、バスは海沿いを走り、山越えをし、そしてついにサンタンデール空港から合計8時間後、ようやくサンセバスチャンに到着した。
まとめ
サンセバスチャンへ、サンタンデールから行くのが、想像を絶する大変さだった。
けど、その体験が、サンセバスチャンのことを知るには貴重だったことに、後で気づくことになるの。
それに、そういう交通の便が悪いところは観光客も限られて人々が素朴なので結局は行った甲斐があったと感じたよ。
さらにこの時もそうだったけれど、スペインは日本同様お祭り好きな国で、調べていかなくても大抵何かのお祭りに出会った!
(そう言ってもさすがに2、3日では出合わないかもしれないので、10日くらい滞在することをおすすめするわ)
留学コラム1 私がサンセバスチャン で行ったスペイン語学校
私が行ったスペイン語学校・El Aula Azul (エル・アウラ・アズール)は、とてもお勧めできるよ〜。
生徒が楽しめるよう独自のメソッドが確立され、ゲーム感覚で学べる。
私はいつもGoogleレビューや語学学校サイトの口コミを3箇所ぐらい で読んで学校を決めるのだけど、この学校はスペイン中の学校の中でも「授業が工夫されている」とほぼ100%の人に絶賛されていて、受付の人も優しい。
サンセバスチャン留学した時の、他のコラムはこちら!
スペイン・マラガの留学体験はこちら!
Image Sources
スペインサンセバスチャン年間気候: NOAA
Arthur’s Seat : by Walkerssk from Pixabay
Tortilla: by hurdiantonia0 from Pixabay
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