イギリス配偶者ビザの申請は、あらかじめ段取りを決めておかないとビザがおりなかったり、せっかくおりたビザが無効になる可能性がある。
また申請する時、プライオリティーかスタンダードか選ぶことになるのであらかじめ決めておく方が良い。
関連記事で書いたように、財政要件に関する提出書類の期限がオンライン申請より28日以上過去のものでは無効なので、書類の発行日にも気をつけながら、申請日程を決めよう。
他にも考慮すべきことや、自分の日程もコラムで書いたから参考にしてね。
関連記事:
2021年イギリス配偶者ビザに関し弁護士にした、12個のQ&A
お断り
情報は多くの体験者の経験や情報を集めてまとめたものですが、投稿時点のものであることや、それぞれの個人的な見解であることから、正確性に限界があることは否めません。
最新の内容を英国政府のHPにてより正確な情報を確認され、ご自身のリスクにて判断されるようお願いいたします。
(もし記載の情報でお気付きの点があったらご連絡ください。)
また新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する状況は、急遽変更される場合があります。
スタンダードか、プライオリティーか?
英国ビザの申請にはスタンダード、プライオリティーの2種類あり、スタンダードがおよそ60営業日かかるのに対し、プライオリティーはおよそ30営業日で、結果が出ることになっている。
スタンダードはおよそ12週間(約3ヶ月)プライオリティーがおよそ6週間(約1ヶ月半)ということになる。
ちなみにプライオリティーは500£=75000円(レートが1£=150円だとした場合)かかる。
実際にプライオリティーだと、どのくらい早いのか?
500ポンド=約8万円も出して実際に早いのかということは誰でも気になる点だ。
Facebookグループでは(UK SPOUSE VISAのディスカッショングループ、関連記事はこちら)毎日誰かが、「ビザがおりた」とか、「まだ待っている」とか言う投稿をしていて、おりた人の多くは日程を書いている。
下記は最近の報告の日付を抜粋し編集したものだよ。
*用語説明
バイトメトリック(生体認証)ビザセンターに本人確認に出向く日のこと
エリア:東京、日本
サービス:プライオリティー
かかった日数:(25 営業日)
- 2021/03/11:オンライン申請
- 2021/03/15:バイトメトリック
- 2021/04/21:ビザ取得
エリア:北米
サービス:プライオリティー
かかった日数:(30営業日)
- 2021/05/17:オンライン申請
- 2021/05/18:バイトメトリック
- 2021/06/30:ビザ取得
エリア:北米
サービス:プライオリティー
かかった日数:(30営業日)
- 2021/04/21:オンライン申請
- 2021/05/18:バイトメトリック
- 2021/06/30:ビザ取得
エリア:中東
サービス:スタンダード
かかった日数:(50営業日)
- 2021/04/21:オンライン申請
- 2021/04/19:バイトメトリック
- 2021/06/23:ビザ取得
エリア:アフリカ
サービス:スタンダード
かかった日数:40営業日
- 2021/4/16:オンライン申請
- 2021/06/28:ビザ取得
エリア:アフリカ
サービス:不明
かかった日数:約半年
- 2021/12/18:オンライン申請
- 2021/12/28:バイトメトリック
- 2021/06/28:ビザ取得
エリア:英国内
サービス:不明
かかった日数:(37 営業日)
- 2021/05/7:オンライン申請
- 2021/05/10:バイトメトリック
- 2021/04/13:ビザ取得
エリア:北米
サービス:プライオリティー
かかった日数:(29 営業日)
- 2021/05/7:オンライン申請
- 2021/05/18:バイトメトリック
- 2021/06/29:ビザ取得
エリア:アジア
サービス:プライオリティー
かかった日数:(32 営業日)
- 2021/05/17:オンライン申請
- 2021/05/31:バイトメトリック
- 2021/06/29:ビザ取得
私の印象だけれど、サービスがプライオリティーかスタンダードかを何も書いていない人はスタンダードである可能性が高い。
私はこれ以前の古めのデータも追っていたが、それだとプライオリティーの方が早いとは限らず、スタンダードの方が早いこともある。
ただ投稿ではもう4ヶ月も待っていると言う証言も結構、毎日のようにある。上記でも半年待っている人がいる。
それを考えると、プライオリティーの方が安全だとは思う。
ビザビネットの有効期間
ビザビネットとは一定期間有効の、仮発行のビザのようなもので、渡英後に正式なビザに書き換えられるようだ。
2021年6月現在、ビザビネットは90日間の有効期間。 ビザビネットが発行されたら、すでに英国で旅行ビザ以外のビザで滞在中の人は別として、この期間内に英国に移動しないといけない。
ビネットが発行されると、最も早い日付と最後の日付で有効期間が表示されるらしい。つまり英国に行くのは早すぎても遅すぎてもダメで、この期間でないとダメということ。
通常ビザビネットの有効期間は30日で、この期間以内にイギリスに移住しなければならないのが、今はコロナの影響でこれが90日以内となっていると聞いた。
逆にいえばこれがまたいつ何時に元の30日に戻るかは分からない。なので一旦ビザがおりたらすぐに移住できるように準備を整えておかなくてはいけない。
しかし今現在はコロナ禍で、この期間中に絶対に旅行することができなかった場合は同じ期間に新しいビザの発行を請求することができる。(法律センターに対する質問の回答による)
遅い(想定以上に待った)場合
1ヶ月以上かかった時点で、メールで問い合わせている人は多数いる。有料で3£くらいかかるがスタンダードの人がメールで問い合わせすると、「プライオリティーではないから待ってくれ」と言うメール返信が来るらしい。
なのでプライオリティーだと早いと限らないながら、こっちが文句を言う権利を、入管が認めているような返信が来るらしい(笑)。
あまりにも遅い(4ヶ月とか半年とか)と言う場合
Facebookのディスカッショングループで(関連記事はこちら)英国のスポンサーの地域の政治家議員にメールして「エスカレーション(早くしてくれと促すこと)」と問い合わせしたという人を見た。
それがどのように結果に結びつくは人それぞれなので、とりあえずダメ元でやって良いと思う。
あくまでも伝聞だが、、、
断っておくと誰もが請求して返金をされるかは不確かだが、プライオリティーなのに30日を大きく超えた人で、プライオリティー料金を返金してほしいと主張する人が、返金されたとか、、、。
ただ今は実際にコロナによる遅延と言うのもないと言えないので、それを言い訳にして返金がないと言うことも考えられるためあくまでも伝聞の話だ。
移民専門弁護士を使うかどうか?
弁護士を使ったかどうか書いてない人も多いため、使った方が承認されるかデータ的なことは不明だけど、お金の余裕があれば使った方がいいのではないかと思う。
しかし弁護士に依頼してイギリスで家を買った私の経験からは、それも弁護士次第ではないかと考える。
弁護士によっては(仕事が遅い人だと)余計時間がかかる可能性もある。
参考: イギリスの家購入、売主さん、弁護士の遅さに怒り出す!
また何か承認されないことが想像される場合(逮捕歴がある、財政要件が十分でない可能性など)は考慮すべきと言っている人もいる。
私たちはビザ申請全体には使わない予定だが、法律事務所で約100£で書類のチェックをしてもらうサービスがあると聞き、依頼予定だ。
まとめ
お金の余裕があり早くビザを取りたい人は、プライオリティーが良いのではないかな。
もちろん全然急がないと言う人はスタンダードで良い。
私たちの場合は、まずプライオリティーでやってみて、もしあまりにも遅くなったら返金を「ダメ元」で請求するかもしれない。
同時に日本からビザ申請する場合、ビザビネットの有効期間を考慮して、ビザが下りたらすぐに英国に移住できる準備を整えてから申請する必要もある(泣)。
(コラム)
私たちの日程(参考)
7月5日〜6日はオンライン申請書を確認、法律事務所を特定
(予定していたローセンターは予約受付を停止したと連絡が会ったため。理由は不明)
7月7日すべての書類を提出可能な状態まで完成させる
7月8日、すべての提出書類を弁護士に送付。 また、弁護士に何を尋ねるかを決める
7月9日 弁護士は書類をチェック
7月10日、弁護士のアドバイスに従って文書を修正
●この期間日本で、会いたい人に会っておく。日程調整、交通手配。
●見積もりできるように荷物を分け(以下)る。
1)英国に送る物(あらかじめ箱詰)
2)メルカリ、ヤフオクなどで売れそうな物(ブランド品と電化製品メイン。価格リサーチ後写真アップロード)
3)粗大ゴミに出す物(予約)
4)個人情報とかでプロに捨ててもらう物
5)ギリギリまで使う物
6)日本に残したい物で、倉庫(を手配し)業者特定して運んで入れる物
7月20日、6月30日付けの夫の銀行取引明細書を受け取る
7月21日 上記の書類を確認後、オンライン申請完了/ビザとIHSの支払いをオンラインで行う
7月22日提出書類をアップロード
7月25日 バイオメトリック想定日
(弁護士の意見で確実にビザが下りそうなら、この期間、早めに業者に物の処分を予約する)
8月31日頃 ビザが(願わくば)付与される
9月30日 渡英
コメント