イギリスの家探し、これで終わりか?!
私が写真を見て、イギリス文学に出てきそうな家!と思った、希望通り築年数100年以上の家(推定年数、左右がつながっているの長屋の1件。イギリスは一般的)。
申し込みを入れた家の、買い付けが、通った!
でもその家にはまだ売主の方が住んでいて、個人の私物を写してしまう懸念もあり、まだ購入前なので写真公開はごく限定的ながら、夫婦大喧嘩の顛末とともに、買い付け入れた経緯を少し書こうと思う。
築年数は推定100年以上
その家を内見する前、200mくらい先の家も売りに出されていて、見に行った。そこの所有者は「この家は1875年築なのよ」と言っており、同じ並びのテラスハウス(長屋)なので、きっと同じくらいの築年数だと思ったのです。買い付けが通った後、サベイヤー(家の物理的な瑕疵調査、インスペクション専門家)に頼んだ調査の結果が出て、「1900年頃」の築年数だそう。って、19世紀後半か20世紀初頭ですね。築120年くらいとなんかアバウトだけど、そもそも築年数なんて売り物件広告には記載がない。だからと言って全然わからないわけではなくて、日本と同様に「登記」があり、120年前からどんな人がいつからいつまで所有したかという記録は残っているそう。それを弁護士が取り寄せてくれるはず。
100年前とあんまり変わってない内装
イギリス人の友達に写真送ったら「いい家じゃない?あなたたちが21世紀の家に変えられるならね!」というメッセージが来た。日本の家にたとえれば「全室和室と障子の家」って感じ。つまり、120年前からほとんど内装を変えてないと思われる。
庭はない、でも庭にする面積はある
この家は変な境界線で、テラスハウスの隣の家の部分まで庭の一部としている、つまりテラスハウスにしては庭部分が広め、しかも家の前と裏、両方とも普通のテラスハウスより若干広め。
ダンナがそれ以前に唯一気に入って買い付けを自分から入れた物件も、庭になるスペースが割と広かった。
今の所有者はコンクリートで固めた庭に一切何にもおいてないので、到底庭と呼べる代物ではない。でも、「植木鉢たくさん置いて庭にできたらなあ」とこれまた私の妄想だけは膨んだ。
内見の後、夫と大げんか
実は最初見に行った後、夫は玄関の窓とドアのガラスが微妙に割れていることに気づきぶしつけに売主に「なんで割れてるんだ?」と聞いた。売主は元牧師さんなので、長年世話をしている若者が訪れ、酔っ払って蹴ったのだと説明。
家から出て、すぐに私は「うっひょ〜ついに私の夢の家が見つかったわ〜すっごく伝統的なイギリスの映画「ハワーズエンド」に出てきそうなお家じゃない?」と言った。夫の反応は、
「へえ!全然そんなこと感じなかったけどね、僕はね、あんなとこ絶対住むもんか!そもそも場所が嫌だよ!だいたい、買った後に彼の面倒見てきた連中にまた家を壊されかけるかもしれんぞ!」
ま、まさかの応答に、私もつい、ブチキレた。
「あなたこの公園のそばの立地がいいって、最初からずっと言ってたんじゃないの!この家、公園(冒頭写真)から300mくらいしか離れてないけど?」とやり返したものの、その緑豊かな公園に1人残り、ベンチに座って早速日本の姉に電話し、夫と意見が合わないため自分の夢をぶち壊された怒りをぶちまけた。姉は「あっらあ、彼、そんなこと気にしているの?今の防犯カメラはすごく性能がいいし、安いのよ。そうあなたのダンナさんに言えばいいんじゃない?」と諭された。
ハワーズエンドには似てなかったけど
姉のアドバイスにすっかり強気になったので、帰ってアマゾンで防犯カメラを検索した上で、ダンナの機嫌が直った時点で見せるとともに、明るく「さっきお姉さんに電話したのよ。そしたら、、、って、だから信者の人が来たって心配なんかないってよ。ほら、たった79ポンドで防犯カメラって買えるのねえ」と言ってみた。
まあそれが奏功したのやらどうやら、私にもさっぱりわかりません。またはその後また私がハワーズエンドを、「イギリスの小説に現れる家」として出したからかも、、。とは言え、ハワーズエンドは大変なお屋敷なので、私たちが見に行った家とはにても似つかなかったのです。そうではなく映画で、ハワーズエンドの主人公姉妹が住んでいたアパートに内装が少し似ていたから、正直に「ハワーズエンドにはあなたの言った通り、似てなかった、、、でも主人公姉妹のアパートに似てたわ」と言ったのが、夫も常日頃「ハワースエンド」の映画全体が描く家の様子が良いと言ってたので説得力を持ったのかも。
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