イギリスでロックダウン
先日書いたように、 3月23日にイギリスでロックダウンが始まって飛行機は相当数キャンセル、他の交通機関もほとんど動かなくなったりそのために空港にも行けず、日本にも帰れず、しばらくはホリデーコテージと呼ばれる仮住まいに暮らしている。
海に突き出た半島のような所にあってほとんどの窓から海が見え、今日は天気が良かったので、夕焼けが綺麗だった。ロックダウンでほとんど家にいる環境なので窓から海ばかり眺めている。
ロックダウンは日本よりも強制力があって、1日1回しか外出できないことになっていて、地下鉄やバスは、本数が1時間に1〜2本と極端に減らされているだけでなくて医療機関にかかる以外は原則使えない。主要駅にお巡りさんがいて、必須の用事以外は、家に戻るように注意される。
もちろん医療機関に勤めている人が勤務のために使うのはオッケー。それ以外の、食品販売業とか生活必需品関連の仕事、警官とか清掃業とか公共の仕事の人も使って良い。
トホホ、ビザも半年で切れたら不法入国者
私はこの国にいる今、旦那についてきた旅行者としてビザも旅行ビザなので、ビザの問題を解決する必要がある。入管に電話したけど全くつながらず、1時間待ってさすがに諦めてかけたらつながったけど、結局ウェブサイトからメールするようにと言われて終わってしまった。で、メールをしたんだけど、1週間たっても返事がない。
夫は日本で教員で日本もコロナ騒ぎで休校になっているので、学期が始まったとしてもオンライン授業になり問題なさそうだと言っている。職場とメールでそういったやりとりをして少し落ち着いてきたが、 1週間ほど前はやはり仕事どうしよう!と、相当動揺していた。私も夫が混乱しているだけなのでやむを得ず、入管、日本大使館、航空会社とか、賃貸不動産会社とか私がプランABCと作って、ネットで連絡先調べて質問事項を考えた。
イタリアでロックダウン中の友達に電話して腹をくくった
そうしていても一体どうなるのか心がまとまらず、長年のイタリア人の友人に、電話でどうしようどうしようと言っていたが、「こういう状況だから計画立てられないのは当たり前よ。その場その場でなるようにしかならないのよ」と言われ腹をくくる気になった。このイタリア人の友達とは、お互いのロックダウンの報告を時々している。彼女はアフリカのいくつかの国に援助の仕事で長年暮らし、帰国後もヨットで航海中嵐に遭遇し数日さまよったなど、私にはないたぐいの経験をしてきた人だ。
夫に電話をしてもらう、それだけでも日本とは違う
それでも言葉がしゃべれるのは断然夫にとって有利で、私にとっても全部自分でやらなければならない日本の状況と比べると、半分以上は夫に電話をしてもらって楽だった。日本でも多くのことを夫に相談するが、仕事で心配事があるなどのときには、相談するだけでも話が通じなかったり怒鳴られたり、こっちもストレスが溜まる。イギリスでは私の提案でも夫自身が電話で相手に話してくれる。それだけでも、一緒にこの困難な状況に対応し、日本でのように私だけ1人ですべてを処理する必要ない。
不動産業界もロックダウンで住まいの不安が!
今の仮住まいは貸別荘のようなとこ、家族がみんなで犬とか連れて1週間とか2週間とか泊まるための休暇の場所なので優雅な家具だし、部屋も多く広い。値段も家族全員人数分と言うわけで家賃がものすごく高い。だからもっと家賃の安いところに引っ越さないととてもじゃないけど破産にしちゃうんだけど、全く絶望することに、不動産会社もロックダウンの対象なので電話もメールもほとんどつながらない。
一般賃貸みたいな(イギリスでは一般的賃貸はてフラットと呼ばれる、2〜3階建ての古い大きな家を各階ごとに分けて賃貸している形式) 物件をインターネットで検索して、あっちこっちなんと20社ぐらいメールをして今日一社から返信があった。まぁ家賃はそれでも結構高めだけど、家具家電付きだとさらに物件の選択肢があまりないので、しょうがないか。明日連絡してみようと思う。