コロナ禍で帰国便を3回もキャンセルされた私が、どうやって日本に帰国できたか(2)

ロックダウンのイギリス
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(お断り:コロナ情勢は流動的です。以下は2020年8月前半時点での個人的な経験です。)

前半記事はこちらから

空港で健康状況を述べる提出書類について

航空会社のサイトには、最終目的地が海外の場合、通常は出発時刻の2時間前に空港に着くところを、コロナのため規定の用紙に健康状態などを記入するので、3時間前に空港に到着するようにとの記載があった。それで3時間前に空港に行き、カウンターでそのことを確認した。しかし誰に聞いてもキョトンとした顔で要領を得ない答えであったり何か勘違いをされている気配だ。

「あの、、、つまり健康書類は必要ないってことでしょうか」

「ええ、必要ありませんよ!」(きっぱり(^_^;))

あのウェブサイトの「3時間前に来てください」と書いてあったのは一体なんだったんだろ。

チケットに書かれたロンドンの空港ターミナルが完全閉鎖?!(8月7日時点)

飛行機のチケットにはヒースロー空港ではターミナル3にからJAL便が出る、と書いてあった。私は地方都市からの乗り継ぎ便がターミナル5に到着したので、キョロキョロしつつ「あのーターミナル3はどちらに行けばいいですかあ?」と空港スタッフに聞いたら、「ターミナル3は開いてない」と言われたようだった。「いつ開くんでしょうか」と聞いたけれど、相手の言っている数字が、時刻だと決めつけて「何時に開くのですか」と確認したら否定され、???とやけくそになって「じゃあどうしたらいいんですか!?」と聞いたところ「あの電子掲示板を確認しなさい」と言われた。その電子掲示板にはターミナル3の発着便記載は一切書いてなく、私の便も含め全部ターミナル5だった。そこでやっと、前例がない事態で一瞬理解できなかったけれど、「どうやらターミナル3は、完全に閉鎖されているらしい」と理解した。

 

待合ラウンジからJALゲートへはとても時間がかかり、電車内は私1人だった

ターミナル3が閉鎖だったせいか、ターミナル5は通常と違わない位どこに行っても人が多かった。日本やイギリスの家族に空港から長電話をしているうちにあっという間に出発時刻が近づいた。ターミナル5の待合ラウンジからゲートまでは、待合ラウンジの座ったエリアによっては、電車待ちを含め30分くらいかかることもある。

急いでゲートに行く電車に向かうと、電車のホームに日本人らしい人が私の前にエレベーターで降りていった。私はうっかりエスカレーターに乗ってしまったのだが、エスカレーターがものすごく長く地下に深くゆっくり降りて行き、エレベーターに乗った日本人の女性が私よりずっと先に、ホームに到着した電車に乗ったのが見えた。次の電車はだいぶ経ってからじゃないと来なくて、その長い待ち時間の間、無駄に広いホームに、日本人どころか私以外誰もいなかった。人がいないだけでなく、まるで本物の人間のように見える動画の立体映像が、大きな声で同じセリフを何度も何度も繰り返しながら、不気味な笑顔を浮かべていた。

JAL便でソーシャルディスタンスはあったか?

立体映像の女性の大きな声が響く中、人っ子1人いない大きなプラットホームから人っ子1人いない電車にたった1人で乗って「本当にこの電車で日本に帰れるのか」という不安でいっぱいだった。ちょうど9年前にイギリスにいる間に福島原発が爆発してこの電車に同じような気持ちで乗ったことを思い出す。その時もそうだったが、何度もこの電車に乗っているのに、電車はどこから乗ってどこで降りればいいのか。わかりにくいアナウンスをもとに2つめの停車駅で下りると、日本人がたくさん集まっているゲートが遠くに見えた。胸を撫で下ろし便名を確認して待つともうゲートが開いてみんな搭乗口に並び始めた。

入り口のスタッフに「私の席の周りは混んでますか」と聞いたところ、あなたの前には人がいるが後はトイレで、横の列にはあなた以外誰もいませんと言われた。入ってみたらどの席も3分の1程度しか埋まっていなくて結果的にソーシャルディスタンスは保てていた。ところが私の席の斜め前に相当遠くに座っていた南米系の5〜6人の家族がなぜか私の席から3つぐらい離れたところに全員、まとめて座るのではなく3組くらいに分かれて移動し、搭乗中ずっと、互いの席を行き来しては騒々しくおしゃべりしていた。それでも隣には誰もいなかったせいか、普段飛行機では眠れたことがないのだがよく眠れた。

羽田空港でコロナ検査。唾液を出すだけで、結果はわずか1時間後

時前に「コロナのテストを受けて陰性の結果が出るまでは空港から出られない」「公共交通機関を使って自宅に帰れない」とインターネットで読んでいた。どのぐらいの時間で結果が出るかによって空港で宿泊の必要があると書いているブログがあったので、英国の日本大使館に電話して問い合わせをした。そしたら日本の入管のホームページのリンクを送られたが、リンクには具体的に何も書かれていない。個人のブログなども私の便が着く、羽田空港での体験ブログと言うのはその時点ではなかった。

実際に着いてみると、コロナ検査は、喉の奥から取るのではなく

唾液を容器に吐き出すテストで、これまで受けた検査の中で一番簡単だった、ってくらい。ただ私が飛行機から下りた時は比較的前のほうの列だったのに、トイレに行ったりしている間に長蛇の列の後ろの方になってしまった。それでも検査待ちで1時間近く、その後検査の結果が出るまでは1時間位だった。ただし、飛行機に乗っている人が多いか少ないかによって、検査の待ち時間は全然違うらしい。

事前の情報では1晩以上待つとの事だったのでイギリスでホテルをネット予約して、その後は友人に迎えに来てもらうように頼んでいた。周りの人が検査員とかに質問しているのを聞くと、飛行機が何時に着くかによって、遅く着くと検査結果が翌日になるので、ホテルが必須と言うことになるのだと初めて知った。空港でどうやって帰宅するのか紙に書かされ「迎えがくる」というところに「知人」と書いたとき、家族でなくていいのか気になったが、問題なかった。嫌な顔一つしなかった友人たちには、心から感謝している。

 

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