この記事では、コロナ禍でたまたまイギリスにいたせいで、帰国便を3回もキャンセルされた私が、どうやって最後に帰国できたかを、長くなるので前編後編に分けて紹介する。今外国にいてどうやって帰国できるか悩んでいる日本人にも参考になればと思う。ちょうど私がそういう人たちのブログをイギリスでテンパって読んでいたように。
(お断り:コロナ情勢は流動的です。以下は2020年8月前半時点での個人的な経験です。)
これまでの経緯
イギリスで3月23日にロックダウンが宣言され、4月の初めに予約した帰国便がなくなったことを知った。
7月に公共交通機関のロックダウンが解除されたため、早速改めて帰国便を予約。が、また便がなくなった(キャンセル)と連絡があったため、別の便を予約、で4日ほど経って、またもスマホに着信があり航空会社の出張所がある「LONDON」の文字が踊り出た。どうか、キャンセルではなく変更か何かでありますように、という祈るような気持ちで電話に出た。
「お客様、申し訳ありませんが、お客様のご予約便がキャンセルになりました。どうされますか?」
( ̄◇ ̄;)
(以前の経緯を詳しく書いた過去記事↓)
結果として、英国の入管は何もしてくれなかった
「もしもまた予約してもキャンセルになって、ビザが切れてしまったらどうすればいいの?」との思いで英国のホーム・オフィス(入管)に電話した。自動音声が
「只今コロナ感染防止のため、電話応対は不在です」
ブチッ
メールをすると「5営業日以内に返信をします」と定型文のメールが送られてきたが、1週間経ってもなしのつぶて。
イギリス入管のトップはインド/ウガンダ系の、名前こそプリティ・ペタル氏(「プリティ=美しい、ペタル=花びら」と発音は大体一緒だがスペルは異なる)だけど、キッつそうな物言いの女性。
テレビで映し出される会見ではジャーナリストにまともに答えることは稀で、大抵は相手の質問なんぞ無視して、自分の言いたいことだけ一方的に喋り、部下には2回も公にパワハラで訴えられた人。こういう「親の代は外国人だった」っていうイギリス人を入管の大臣に配置するのって、「私の親は外国人。だから、差別に見えても差別じゃないのよ」というフリのためのような人事に見えてしまうのは私だけ?
ま、外国人の追い出しこそがお仕事である入管に、
期待した私がバカでした ( ̄◇ ̄;)
イギリスを一旦出国して戻ったらツーリストビザは更新される?
ヨーロッパで最初に最大のコロナ禍を迎えたイタリアに帰省中、ロックダウンになり、お互いの状況を報告しあったイタリアの友人。
もう、絶対絶命。ビザが切れるまであと10日しかない、という時また電話で相談したら、
「イタリアに来れば? イギリスに戻ったらツーリストビザが更新されるでしょ?!」
おう、そんな裏技があったか!
とばかり、イタリア行きの便を検索。
すると、友人の住むイタリアの州に行く便が取れるのは1ヶ月以上先だった ( ̄  ̄)
って、とっくにビザが切れた後じゃん!
イタリアでなくてもアイルランドなど他の国でも検索してみたけれど、イギリスからの入国を受け入れているのはイタリアスペインくらいで、ほとんどの国は、コロナ死者が欧州一多いイギリスからの入国は拒否。受け入れがある国も便が少ないのでいくつもの便を乗り継ぎ、目的地たどり着くまで果てしなく時間かかる!
たとえ観光ビザが再度6ヶ月発行されることになっていても、滞在理由を求められ説明が入管で認められないとイギリス入国を拒否される可能性も否定できない。私は普段イギリスの入管ではできるだけ、夫と2人で通過することにしている。単独だと「なぜ頻繁に渡英し長期間いるのか」と聞かれたが最後「夫がイギリス人だから」と言っても信じてもらえないことが過去にあったからだ。事実がどうかなんて、入管には関係ないらしい( ; ; )。
そうこうしている間に、イタリアと同じでイギリス人観光客受け入れをいち早く表明したスペインでコロナ禍が再燃し、スペインから帰国したイギリス人に2週間隔離が突如決定された。うーーんコロナが収まらない限り、突然どこぞの国や空港で足止めされてしまうかわからない。国境を超えれば超えるほどそのリスクは増す。
さらにイギリスのロックダウン直後、イギリス人はまだEU扱いでオランダ経由で日本に入国できたが、日本人である私はEUではないので不可、とオランダの航空会社KLMに問い合わせして初めて知ったが、そんな報道はイギリスでも日本でも見なかった。
イギリスの報道はイギリス在住者用だから、イギリスにいる日本人向けの情報はマスメディアで報道されない。チケットを買ったはいいが、乗り継ぎ国から先に行けないとしたら?
もうとにかく、直行便に定めて帰国だ!と「スカイスキャナー」などで検索したところ、
ええっ、、、、?
どうやらこの状況下で日本に行くヨーロッパ人がほとんどいないせいで直行便がほとんどなく、直行だと11〜12時間のところ、乗り継ぎで36時間とか長時間で、価格も32万円とか44万円とか。前回予約した便はJALのマイルを使って同じワン・ワールドという航空会社のアライアンス(提携)がある、英国航空の便で、チケット代金は、石油サーチャージと空港税だけで、5万4000円くらいだった。
もうこうなったら、JALマイレージで英国航空を取ろうとして売り切れと言われたが、今度は英国航空の提携団体ワン・ワールドのマイレージで、JAL経由で売り切れた同じJAL便をダメ元で検索すると決意した。すると、、、*
あっ、JAL経由で売り切れた同じJAL便が、英国航空提携団体だとマイレージを使って空きがあった!!サイトは英語しかなく、夫に見てもらって色々細かな変更規定などを確認したがなお若干の不明点が残ったので電話したら「コロナで電話予約は受け付けておりません」とのことで、サイトで予約した。
金額は石油サーチャージと空港税で6万円くらいで、英国航空提携ワン・ワールドのマイレージはたくさん使うことになったが、JALに電話して予約状況を確認したらかなり埋まっているそうなのでキャンセルはあり得にくいとの回答だった。「コロナの感染を防止する対策はとっていますか」と聞いたところ、6月末まではとっていたがそれ以降はとっていないとのことで、隣に人が来ることがありますかと聞いたらあり得るとの事だった。
*この部分はマイレージを使っていない方にはちょっとわかりにくいため、近いうち別記事で説明予定です。私は1年ほど前にクレジットカード総取替してマイレージを貯めていたおかげで今回何十万ものお金を節約できたので、私がクレジットカードでマイレージ貯めた方法のメリットとデメリットについてもその際ご紹介します。
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