イギリスの本屋事情

イギリス社会

イギリスの本屋事情

イギリスでもリアル店舗の本屋は減りつつある

本屋の外観は立派

今住んでいる街はわりあい大きい街なのに*、本屋については私が知る限りたった1軒しかない。私が初めてこの街に住んだ30年前も確か、2軒しかなかった。でも2軒とも街の目抜き通りの1番有名な広場に面した、1番美しい建物の地下から最上階まで全部を占める大きな本屋さんだった。うち1軒が、恐らく築100年以上の外観も中もステンドグラスやら吹き抜けの大きな階段やらの建物はそのまま、いつしかファストファッションの店に変わり、その後レストランになり、今残る本屋は1軒のみになった。この1軒の本屋も全3階建てのうち2階はブックカフェになっている。

 

 

イギリスの本屋に雑誌はない。じゃ、どこにあるのか?

雑誌はニュースエージェント(キオスク)で買う

なおイギリスでは雑誌は本屋では、売っていない。最初本屋に行っても雑誌が一冊も見つからなかった時は衝撃だった。雑誌がどこに売ってるのかわからなくていろんな人に聞いてやっと、雑誌と本が全く別々に売られていることに気づいたのだった。じゃぁ雑誌はどこで売っているのかと言うと、街角のニュースエージェントと呼ばれるところか、大きめの文房具屋に売っている。ニュースエージェントは新聞、雑誌、ちょっとした飲み物やスナックを売っていてキヨスクみたいな感じ。

推察するに、本は崇高な知識の象徴であり、雑誌はその時限りの単なる情報。ギリシャ哲学を基礎に数千年構築された「知」の成果である本と、タバコやチョコレートと並列される雑誌は完全に区別され、だから本屋は最高の場所の最高に美しい建物の中で売られるのではないのかな。

 

古本屋の軒数は本屋より多いかも?

そんな崇高な本を売る本屋も、今や(少なくともこの街じゃ)ほとんど消滅。でも私が今いるところはは街の中心から電車で20分の郊外なのだけれど、古本屋は徒歩で行けるところに2軒ある。イギリスの場合日本のような、高層階のビルと言うのは(割と新しく開発された郊外やロンドンのテムズ川辺りぐらいしか)あまり見ない。この古本屋も普通の家みたいな建物の各部屋に各ジャンルの本がまぁそんなに几帳面ではないけれど大雑把に分類されて収められている。で古本屋の常として、本が溢れているので、廊下などの棚にもぎっしりと詰まっている。子どもの本の部屋は特に独立していて、きれいな街路樹に面した窓辺にソファーが置いてあった。

 

私の好きな本の売り場が消えた

真ん中に子供用の小さな籐椅子とテーブルが置いてあってそのテーブルの上にさらに小さなドールハウスサイズの、この本屋のミニチュアが置いてあり、ほんとに子供部屋みたいだった。夫が隣の純文学専用のもうちょっと小さな部屋にいつまでも本を探している間、私はこの子供の本の部屋で他の客を見たことは一度もなかったので、私はソファーに座ってほとんど好きなだけ本を読めた。過去形で書いたのは、今はドールハウスや子供の本はその前の廊下の棚に少し残念な感じで押し込まれてこの部屋はオンライン販売用の事務所になってしまったから。

  

左の写真の透明な箱に入っているのが、ドールハウス。右の写真のように拡大してもリアル。

 

文化の違いを理解しないと読めない本

私は英語に関して1番今までで「これは無理かもしれない」と思ったのは、アメリカの作家テネシーウィリアムズのホモセクシュアルを扱った短編や、ノーカントリーオールドマン(邦題:血と暴力の国/コーマック・マッカーシー)の冒頭で延々銃に関する描写があるところ。ホモセクシャルの俗語がたくさん出てくるのは想像でなんとかやり過ごしたが、銃に関してはお手上げ状態で面倒になって読むのは諦めた。

子供向けのクマのパディントンの本でも、日本にはないような施工器具だとか、工場が出てきたときの物の描写はあまりわからない。とは言っても想像で補ってとりあえず読むのに支障は無い。普通のニュース記事なら問題なく読めるし、本も、仕事や自分に馴染みのあるジャンルに関してはすらすら読めても、小説となると文化の違いを理解しないと読めない本もものすごくたくさんあるから今なおハードルが高い。

  

*ニューカッスルという街は日本の政令指定都市のような規模

 

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